「沖縄戦戦没者の遺骨を家族のもとに返してほしい」。5月25日、国会内で戦没者遺族らが遺骨調査と返還について国との意見交換会を開きました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が同席。遺族らは「調査はいいが、遺骨を焼く前に私たちに返してほしい」「骨は全部遺族のもの」と口々に訴えました。
昨年、太平洋に浮かぶタラワ島で日本人と韓国人の遺骨が見つかりました。戦時中、朝鮮半島から強制連行されて犠牲になった朝鮮人の遺族は「なぜタラワ島(第2次世界大戦中激戦地となった島の一つ)で朝鮮人が死んだのか、誰が連れて行ったのか考えてほしい。遺骨を探して返してほしい」とのべました。
沖縄戦の遺骨を掘り出すガマフヤーの具志堅隆松さんは、「沖縄戦の犠牲者に朝鮮半島出身者が数多くいる」と話し、「遺骨を国として責任をもって収集するため、遺骨土砂や遺骨のある南部地域を県有地化し保全することを提案している。遺骨がまじる土砂を辺野古基地に使うなんて犠牲者とその遺族を冒涜(ぼうとく)している。南部の業者から土を買い取らないと言ってほしい」と、遺骨保護を主張しました。
自衛隊の基地強靱(きょうじん)化をめぐり、浦添市の浦添西海岸軍港基地建設や、うるま市の自衛隊基地ミサイル配備などについて市民がオンラインで発言し、強靱化の中止を求めました。宮古島の女性は「沖縄が再び戦場になっていいのか」とただし、防衛省は持ち帰って文書で回答すると答えました。(しんぶん赤旗 2023年5月26日)