日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は3月9日、国会内で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の伊藤礼樹・新駐日代表と懇談し、党が呼びかけたトルコ・シリア地震支援募金に寄せられた500万円の目録を手渡しました。
伊藤氏は、両国での被災者への初動の人道支援として、衣類、断熱性毛布、テント、ビニールシートなどの物資の提供のほか、子どもと女性の心のケアの活動に募金が充てられていると説明しました。また、12年にわたるシリア紛争の影響により、トルコには380万人のシリア難民が受け入れられており、その中でも多くの人が地震で再び家を失ったなどと述べました。
赤嶺氏はシリア難民の苦難に胸を痛めていると述べ、紛争を無くすことこそが、シリア難民のニーズに応えることだと応じました。
伊藤氏は、世界の紛争地でUNHCRが中立性を大切にして活動していることを紹介し、各国が難民の意思とニーズを尊重すること、日本社会も難民をインクルーシブに受け入れる共生の社会となるよう希望を述べました。(しんぶん赤旗 2023年3月11日)