任期満了に伴う那覇市長選が10月16日告示され、「オール沖縄」のオナガ雄治(たけはる)氏(35)と自民・公明推薦の知念覚氏(59)が立候補しました。翁長雄志前知事の遺志を継ぎ名護市辺野古の米軍新基地建設反対を訴え、誰一人取り残さない優しい社会をつくる玉城デニー知事と力を合わせるオナガ候補と、新基地を強行し暮らしを壊す岸田文雄政権言いなりの自公候補との大激戦です。23日投開票。
16日夕、県庁前で開かれた出発式でオナガ候補は、民意を無視して新基地建設を強行し、沖縄振興予算の減額でデニー県政に圧力をかける政府に対し、「オール沖縄に集結している多くの市民・県民と共に歩んでいく。このたたかいに勝ち、民衆の力は権力に勝るということを証明しよう」と力を込めました。
オナガ候補は、自身が掲げる給付型奨学金の拡充について、相手候補が予算を理由に後ろ向きの姿勢を示していることに、「子どもたちに予算を充てることがどれほど重要かを分かる候補か、分からない候補かは大きな分かれ道だ」と指摘。「子どもたちを大切にする、次世代を守っていくという大きな政治姿勢、政治信念を提示させていただきたい」と強調しました。
さらにオナガ候補は、市政の実績は市民と共同でつくっていくとし、「私はみなさんの声を全て受け止め、必ず形にしていく。一緒に那覇の明日を切り開こう」と呼びかけました。
玉城デニー知事は「一人ひとりが、勝たないといけない気持ちを強くしてください。勝つことはあきらめないことです。オナガ雄治が市民のための政策を実現していく。そのために一人ひとりの大きな力が必要です」と訴えました。
国会議員団を代表して赤嶺政賢衆院議員が連帯挨拶。「『オール沖縄』の遺志を継ぐのは、オナガ雄治さんです。ともに頑張りましょう」と必勝の訴え。イハ洋一、高良鉄美両参院議員も参加しました。
新基地建設を強行する自公政権に推された知念覚候補の陣営は、那覇新都心の後援会事務所前で、自公が表に出ない「出発式」と、自公中心の「出陣式」を別々に開きました。
「出発式」には、翁長前知事の遺志に反し知念氏を支持する城間幹子市長が参加。マイクを握って支援を表明したほか「出陣式」で自公は国会議員、地方議員らを那覇に集中する「全県選挙」で市政を奪取すると気勢を上げ、期日前投票の促進徹底を強調しました。
市長選と同時に行われる那覇市議補選には、「オール沖縄」のナガヤマ盛太郎氏が立候補しました。(しんぶん赤旗 2022年10月17日)