沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する「オール沖縄会議」は10月1日、辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で「県民大行動」を行い、県民の揺るぎない「辺野古ノー」の民意の力で新基地建設を阻止する決意を改めて固め、今月の豊見城(とみぐすく)市長選や那覇市長選での「オール沖縄」の予定候補の必勝を誓い合いました。
コロナ禍で中止していたため県民大行動が行われるのは約4カ月ぶり。2期目の任期が始まったばかりの「オール沖縄」の玉城デニー知事が参加し、新基地阻止へ「諦めず一緒に頑張っていきましょう」と呼びかけました。
参加者らが「知事の不承認支持」と書かれたボードを一斉に掲げて「デニーさん頑張れ」と三唱すると、デニー知事はガッツポーズで激励に応えました。
那覇市長選のオナガ雄治(たけはる)予定候補は那覇市長選勝利に向け、決意をのべました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員など「オール沖縄」の国会議員、県政与党の県議、県内各地の「島ぐるみ会議」の代表者らも参加しました。
豊見城・那覇両市長選必勝誓う
デニー知事 勝つまで絶対に諦めない
知事選で多くの県民の皆さんから力添えをいただいたことに心から感謝を申し上げます。
選挙戦で私は県民が明確な辺野古埋め立て反対の意思を示しているということを何度も訴えてきました。沖縄の基地の現状や県民が求めていること、子どもたちの将来に何を残すべきかについて、政府、社会、世界に堂々と主張して、皆さんと一致団結して邁進(まいしん)していきたい。
沖縄の民意を一顧だにしない政府のやり方に対して、県は9月30日に抗告訴訟を提起しました。新基地阻止に向け、諦めず一緒に頑張っていきましょう。勝つことは諦めないことです。私は勝つまでは絶対に諦めません。マキテーナイビランドー(負けてはなりませんよ)。
オナガ雄治那覇市長予定候補 デニー知事とともに歩む
政府は新基地問題を沖縄、名護、辺野古の問題へと矮小(わいしょう)化しています。しかし「名護の問題だから那覇には関係ない」などと基地問題を真正面から受け止めず容認してしまったら解決はできません。私は那覇市長選においても、新基地建設を絶対に認めないデニー知事とともに歩むことをお約束したい。
子育て支援を行い、子どもたちに誇れる那覇市、沖縄をつくっていきたい。「オール沖縄」は新基地問題だけでなく、暮らしについても一緒になって考えてきました。「オール沖縄」が新基地阻止だけでなく県民の暮らしを守れるということを示し、県民が新基地はいらないという素直な気持ちを票に込められるたたかいをこれからも頑張っていきましょう。(しんぶん赤旗 2022年10月2日)