沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対して米軍キャンプ・シュワブのゲート前で続けられている座り込みの抗議行動が9月22日、2014年7月の開始から3000日となりました。知事選で「オール沖縄」の玉城デニー知事が勝利し新基地反対のぶれない民意が示された中で迎えた節目。集まった県民は、「座り込みが必ず新基地を断念に追い込むたたかいになる」「勝利のときまでがんばろう」と団結しました。
ゲート前の座り込みテントには「完成不可能な工事はやめよ」「沖縄の心は戦争につながるものを拒否する」と書かれたのぼりがはためいています。
「命(ぬち)どぅ宝」と書かれたボードを掲げた南城市から来た女性(74)は、「知事選に勝ったことで、民意が示されていると現場ではっきり声を上げることができる。民意が座り込みの抗議行動を後押ししている」と語りました。西原町の女性(70)は「新基地を造らせてはいけない思いをそれぞれがつないで3000日になった。止めるまで続けたい」と話しました。
県選出の野党国会議員もそろって座り込みに参加。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「辺野古のゲート前のたたかいは専制政治に屈しない民主主義と抵抗の国民的シンボルになっている。このたたかいがあったからこそ県民は辺野古新基地ノーの審判を3回の知事選と県民投票で下した」と激励しました。
ヘリ基地反対協議会の仲本興真事務局長は「県民の不屈のたたかいが実って知事選も勝った。決意を新たにゲート前と海上でこれからもたたかい続けたい」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2022年9月23日)