2002年に米兵から性暴力を受けたオーストラリア人のキャサリン・ジェーン・フィッシャーさんが5月2日、沖縄県庁を訪れ、玉城デニー知事と面談しました。
面談は非公開で行われました。ジェーンさんは事件から20年間、尊重されるべきは被害者だと訴え、加害者を守っている日米地位協定の改定を求めてたたかってきたことを報告。デニー知事は「ジェーンさんのたたかいは被害者を励ましている。地位協定改定について立場は同じ。改定のため引き続き頑張りたい」と応じたといいます。
面談後、ジェーンさんは記者会見し、昨年10月に沖縄で起きた米兵による強制性交等致傷事件にも触れ「ずっと同じことが繰り返されている。被害を根絶するには、加害者を守る地位協定の改定しかない」と指摘。「日米両政府が地位協定を変えずに訴えを無視していることは不合理であり、恥だ」と厳しく批判しました。
ジェーンさんは、米兵からの性暴力被害を秘密にして沈黙し続けている人が多くいると述べ、「被害者は絶対に悪くない。悪いのは加害者であり、責任は地位協定を改定しない日米両政府にある」と強調。「地位協定を変えるまで負けない。たたかい続けていく」と力を込めました。
知事との面談と記者会見には、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が同席しました。(しんぶん赤旗 2022年5月3日)