沖縄県の本土復帰50年にあたり30日に開催する県民大会の実行委員会は4月9日、那覇市で結成総会を開き、大会への参加を呼びかけました。
大会の名称は「復帰50年・基地のない平和で誇りある豊かな沖縄をめざす県民大会~屋良建議書は実現されたのか~」。
実行委の共同代表には、琉球政府の屋良朝苗主席の秘書として復帰運動を共にした元沖縄県教職員組合委員長の石川元平さん、「復帰措置に関する建議書」(屋良建議書)の作成に携わった元琉球政府職員の平良亀之助さん、「辺野古」県民投票の会元代表の元山仁士郎さんらが就任しました。
実行委は、平和憲法のもとでの基本的人権の保障や基地のない平和な沖縄など、「『屋良建議書』に示されたような、私たち沖縄県民の願いは実現したでしょうか」と問いかけ、県民投票で示された民意を無視した辺野古新基地建設の強行など「政府の姿勢は断じて許されない」と強調。「本土復帰に託した県民の願いを実現することは、今を生きる私たちの責務ではないでしょうか」と、過重な基地負担の押し付けへの抗議など、県民の思いを日本政府や国内外に訴えようと、幅広い参加を呼びかけました。
宮古島や石垣島など離島での同時開催のほか、全国と連帯し大会成功へ準備を進めます。(しんぶん赤旗 2022年4月10日)