衆院憲法審査会が12月9日開催され、新しい幹事を選出しました。審査会に先立ち開かれた与野党の協議で、自民党の新藤義孝議員は来週16日に審査会を開いて自由討議を行うよう提案。立憲民主党の奥野総一郎議員は予算委員会が開かれている中で憲法審が開かれた前例はないと主張。引き続き協議することになりました。
新藤氏は、審査会後に記者団に対し、今後の審査会で「憲法改正の発議に向けて、(改憲)原案の作成に向けた議論を深めていく」と発言しました。
日本共産党の赤嶺政賢議員は審査会後、記者団から新藤氏の発言について問われ、「岸田文雄首相が所信表明演説で『敵基地攻撃能力』の検討を明言し、改憲議論の喚起を呼びかけたことが本会議で議論され、今国会の焦点になっている。予算委員会でも当然、憲法に基づく政治の在り方が議論になる。それを無視して審査会を開くのは認められない。ましてや9条をはじめとする自民党改憲4項目を持ち出し、改憲に向けた議論をするなどもってのほかだ」と批判しました。(しんぶん赤旗 2021年12月10日)