総選挙投開票日の翌日の11月1日、保守・革新の立場の違いを超えて結集した沖縄の県民的運動体「オール沖縄」の代表として、沖縄1区で3期連続という歴史的な当選を果たした、日本共産党の赤嶺政賢氏らは、県庁前で街頭演説しました。赤嶺氏は「沖縄の平和の心を掲げる国会議員として全力で頑張る」と決意を述べました。
赤嶺氏は「(自公政権が)強権的に県民の民意を踏みつぶし、あらゆる法律・憲法の解釈をねじ曲げて辺野古の新基地建設を進めていることに対する県民の怒りの声が、私を勝利に押し上げてくれた」と強調しました。
赤嶺氏は、コロナ禍で傷ついた中小業者等を支える給付金、収入減の国民全体対象の支援金、ジェンダー平等社会、気候危機の打開、貧困と格差の是正などの公約実現に、全力で取り組むことを表明しました。
過去最多を獲得
1区の投票率は前回比1・47ポイント減でしたが、赤嶺氏は得票数991増の6万1596票で、自身の同区での過去最多を獲得。自民党候補に7141票差(前回は6137票差)をつけました。
自民党陣営関係者からは「運動と組織を上手に手堅くまとめていた。オール沖縄の効果を十分に生かしきったことが強み」「辺野古の問題が存在する限り、オール沖縄はなくならないと思い知らされた」などの声が上がっています。
沖縄地元紙も勝因について「『オール沖縄』候補だということを前面に押し出し、自公政権に批判的な層を確実に取り込んだ」「無党派を含む幅広い層から支持を得た」などと報じています。
仲間を増やして
沖縄の小選挙区四つ全てで、「オール沖縄VS自公」の大激戦が繰り広げられました。2区では、オール沖縄の代表で照屋寛徳前衆院議員の後継、前北中城(きたなかぐすく)村長の社民党新人、新垣邦男氏が初当選しました。3区、4区は残念ながら議席に届きませんでした。
玉城デニー知事は、1日の登庁時、報道陣に「オール沖縄は、県民の民意をしっかりと受け止めようとする形で、良い方向で変化しようとする動きをいつもとっている。どの勢力が、誰がいなくなったとかで、弱体化するということはない」と語りました。
赤嶺氏は、街頭演説で「来年は名護市長選や参院選、知事選など重要な選挙戦が続きます。この選挙戦に向けて仲間を増やし、強固な政府の権力を打ち破る沖縄の民意の力を、また発揮しようではありませんか」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2021年11月2日)