初当選から21年、沖縄県民が強いられた苦難の歴史を突き付け、常に「沖縄の心」を国政に届けるなど、奮闘してきました。
「首相、あなたは地獄のような戦場が出現した沖縄戦や、県民の人権が虫けらのように扱われていた米軍統治下の時代を勉強したことはあるか。なぜ県民が、命(ぬち)どぅ(命こそ)宝、新たな基地は造らせないとの思いを抱いているのか知らないなら、日本の政治家の資格はない」―。
米軍の事件・事故の多発など基地あるが故の苦しみが続く沖縄。さらに米軍新基地(同県名護市辺野古)を押し付けようとする歴代政権に、県民の「血の叫び」を込めた質問で迫ってきました。
新基地ノーの民意が結集した県民的運動体「オール沖縄」の代表です。
「オール沖縄の勝利と市民・野党共闘の前進で、新基地建設を止める新しい政権を」と訴えています。
具志川正徳さん(85)=那覇市=は、沖縄戦で家族6人が犠牲になったことを涙ながらに明かし、「戦争につながる基地を止めるため、頑張ってほしい」と話します。
科学を無視した新型コロナ対応で感染爆発を招いた自公政権。島しょ県で医療体制に限りがある沖縄は、その人災が最も直撃した地域です。
「県民の命を守る対策を」と、PCR検査拡充などを政府に繰り返し要望し、空港での水際対策などを前進させてきました。
演説を聞いた50代女性は「沖縄になくてはならない宝の議席」と語りました。(しんぶん赤旗 2021年10月16日)