8月12日午後9時半ごろ、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイ1機が、飛行中に重さ1・8キロのパネルとフェアリングと呼ばれる覆いを落下させました。
米側が事故を沖縄防衛局に伝えたのは13日午後。落下から1日近くたっていました。
防衛局などによると、落下物はパネル(1・8キロ、35センチ×45センチ)とフェアリング(7センチ×22センチ)。オスプレイが「中部訓練場」(米軍キャンプ・シュワブとキャンプ・ハンセンにまたがる区域をさす米側の呼称)から普天間基地に戻った際、部品が欠落していました。
米軍は落下地点を明らかにしていません。一方、防衛局は関係先として沖縄県、宜野湾市、名護市、金武町、宜野座村、恩納村などに通知しています。
沖縄県では7月、普天間基地所属ヘリが渡名喜村沖にコンテナを落下。今回の事故が判明した13日は、沖縄国際大学に同基地所属ヘリが墜落して17年にあたる日でもあります。
2017年に同基地所属ヘリの部品が落下した緑ケ丘保育園(宜野湾市)の神谷武宏園長は「欠陥機が飛び交うから事故は繰り返される。しかし日本政府に危機感はなく、私たちの命は軽視されている」と憤ります。
日本共産党の、あかみね政賢衆院議員(沖縄1区)は「軍の運用と市民生活は両立しない。オスプレイの運用停止を、日本政府は米側にしっかり求めるべきだ。普天間基地は早期閉鎖・撤去しかない」と語りました。(しんぶん赤旗 2021年8月15日)