沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、沖縄戦犠牲者の遺骨を含むかもしれない沖縄本島南部の土砂の使用が計画されている問題について、日本共産党県議団は県議会内で8月5日、沖縄戦研究者の津多則光さんを講師に学習会を開きました。
あかみね政賢・党衆院議員(沖縄1区)や党県議、党糸満市議らが参加しました。
津多さんは、沖縄戦では艦砲弾で肉体が気化し遺体すら残らなかったり、バラバラにされたりした犠牲者も多数存在し、遺骨として残ったもの以外にも土石化したものがあると指摘。南部一帯には「どこも死者の魂が眠っている」と訴え、国の土砂使用計画を批判しました。
津多さんらは今年、沖縄戦で犠牲者が多く出た自然壕(ごう)「シーガーアブ」(同県糸満市米須)を調査し、遺骨も発見しました。シーガーアブ周辺には採石場の開発現場があります。津多さんは「(土砂の)一粒も使ってほしくない」と力を込めました。
学習会後、あかみね氏は南部の土砂は絶対に使用させず新基地建設阻止のため、総選挙での政権交代を目指して「頑張る」と決意を語りました。(しんぶん赤旗 2021年8月7日)