活動報告

辺野古新基地埋め立て 遺骨土砂採取断念せよ 沖縄・糸満へ 野党国会議員が採石場現場を調査

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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに、沖縄戦犠牲者の遺骨を含む沖縄本島南部の土砂が使用されるかもしれない問題で、野党国会議員による「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」は3月28日、同南部の糸満市米須(こめす)にある採石場の開発現場を視察しました。日本共産党の、あかみね政賢衆院議員が参加しました。

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんらが案内。現場は、戦没者を追悼する「魂魄(こんぱく)の塔」の近くで、昨年11月に具志堅さんらが遺骨を見つけており、先月と今月の県の遺骨収集でも骨片が見つかりました。

 

 具志堅さんらは、同現場の開発行為について、開発業者に対し県が早急に中止命令を出すことを求めています。

 

 菅義偉首相は「採石業者においてご遺骨に配慮した上で、土砂の採取が行える」としていますが、具志堅さんは、業者が遺骨収集をすることは技術的に困難だと強調しました。

 

 具志堅さんは、2016年成立の「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」で、遺骨収集が「国の責務」とされていることも指摘。「(国は遺骨を)遺族に返す方法を決めてほしい。南部からの土砂(採取)は断念してほしい」と力を込めました。

 

 視察を終えた、あかみね氏は、遺骨収集の大事な取り組みが求められている時に国が同土砂使用を計画したことは「とんでもないことだ」と述べ、野党共闘で同問題に対する追及をさらに強める決意を示しました。(しんぶん赤旗 2021年3月30日)

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