任期満了に伴う沖縄県浦添市長選・市議選(2月7日投票)が1月31日、告示されました。市長選では幅広い市民・団体・政党が支援する伊礼ゆうき前市議(38)=無所属新=が立候補し、米軍の新軍港建設が計画されている同市西海岸で出発式を行いました。新型コロナ対策や軍港阻止に全力を尽くし、「必ず市民本位の政治をつくる」と語りました。(関連記事)
市長選の最大争点は新軍港建設問題です。伊礼候補と一騎打ちの松本哲治氏(53)=無所属現、自民・公明推薦=は当初の公約を破り、日米両政府による新軍港建設押し付けを容認しています。
伊礼候補は第一声で、市長ならば「市民の生命や財産に責任を持つ立場を貫くべき」だと批判し、「軍港建設は絶対に許さない」と訴えました。
新型コロナ対策については、「オール沖縄」の玉城デニー県政と「力を合わせて検査体制を拡充する」と強調。市の独自施策として医療機関への支援、市民・業者への現金給付なども掲げました。出発式には、あかみね政賢衆院議員をはじめとするオール沖縄の国会議員や次期総選挙の候補、県議らも参加しました。
松本候補は第一声で新軍港建設問題にもコロナ危機の具体的対策にも触れず、争点そらしの構えです。
30日、デニー知事が伊礼候補の事務所を訪問。コロナ危機に対し、元看護師の伊礼候補なら「市民の先頭に立って乗り越える事ができる」と述べ、必勝に向けて激励しました。(しんぶん赤旗 2021年2月1日)