沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する「オール沖縄」の立場で、7月の参院選の沖縄選挙区に出馬する意向を示していた元琉球大法科大学院教授で憲法学者のタカラ鉄美氏(65)と、オール沖縄の政党・会派、諸団体は5月7日、那覇市内で記者会見を開き、タカラ氏をオール沖縄の候補として支援することを発表しました。
オール沖縄勢力は、同新基地建設断念や米軍普天間基地(同県宜野湾市)の閉鎖・撤去などを求める「建白書」の実現を目指し、オール沖縄を貫く立場で、玉城デニー県政を国政から支える人物と確認し、タカラ氏への支援を決めました。
会見にはデニー知事、タカラ氏にバトンを託す糸数慶子参院議員も出席。糸数氏は、タカラ氏について「新基地建設に心から反対の気持ちを持っている」と語り、「平和の一議席こそ、タカラさんにバトンタッチするべきもの」と強調しました。
デニー知事は「平和の一議席は、尊厳の一議席と呼びたいくらい非常に重たい県民の思いが込められている。尊厳の議席を、しっかり守り、勝ち取ろう」と訴えました。
タカラ氏は冒頭、争点は辺野古新基地問題だと述べ、「県民の意思は辺野古(新基地)阻止だとはっきりしている」と訴えました。新基地建設を強行する安倍政権に何度でも民意を示すことの意義を強調し、憲法改悪に反対する姿勢も示し、支援を呼びかけました。
経済界を代表して建設会社・照正組会長の照屋義実氏、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員などの国会議員らが同席しました。(しんぶん赤旗 2019年5月8日)