米軍車両が沖縄自動車道の中央分離帯を越え反対車線のガードレールも突き破って転落した事故で、米海兵隊は4月27日、本紙の取材に、事故車両は「キャンプ・ハンセン(沖縄県金武町など)の第3海兵情報群の海兵支援大隊に所属する7トンの輸送車両だ」と回答しました。また、「車両の中にいた2人の隊員は海軍病院に搬送され、命に別条のない負傷で治療を受けている。原因は調査中」だとしています。
現場では沖縄県警が規制線を張り、事故車両の損壊状況を撮影する一方で、米軍関係者が頻繁に出入りしていました。27日午前0時半ごろ、米軍が事故車両を現場から回収しました。
防衛省沖縄防衛局は27日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員に対し、「公務中の事故」だと回答。公務中の事故の場合、裁判権等は第一義的に米側にありますが、米軍は、捜査を日本の警察に委ねているといいます。
日米地位協定では米軍の高速料金は免除されていて、沖縄自動車道では頻繁に米軍車両が行き来し、道路上に立ち往生する姿もよく見られます。赤嶺議員は「民間と軍が混然一体と高速を利用することが重大な事故につながりかねないことを示した。基地が住民生活の中に入り込んでいる沖縄では、どんな対策をとっても事故は繰り返される。基地の縮小・撤去以外にない」と語りました。(しんぶん赤旗 2019年4月28日)