衆院憲法審査会を野党の合意なく一方的に、森英介会長(自民党)の職権で開催した問題で、6野党・会派の国対委員長と審査会の幹事懇談会メンバーは11月29日、共同で会見しました。
日本共産党の赤嶺政賢憲法審査会委員は「首相が音頭をとって審査会に圧力をかけてきて、異常事態を招いている。安倍暴走政治の表れだ。安倍政権に改憲を議論する資格があるのか」と強調しました。
立憲民主党の辻元清美国対委員長は「安倍首相のための改憲が先にありきだ。責任の大本は、政局にからめないと言いながら、安倍首相自身が政局化してるところにある」「幹事の選任を野党の合意のないまま強行したということは、憲法論議の最後のとりでが決壊したということだ」と主張。国民民主党の原口一博国対委員長は「今回はあまりにひどすぎる」「謝罪があったが、(与党は)本当にどうかしている。猛省を促したい」と批判しました。社民党の照屋寛徳国対委員長は「ルールを無視した暴挙だ」と強調しました。
立憲民主党の山花郁夫憲法審査会幹事は「これまで諸先輩たちが大事にしてきたことが壊されてしまった」と審査会の開催を批判しました。国民民主党の階猛同幹事は「権力を縛るルールである憲法を議論するところで、ルール無視が次々行われている」と発言。無所属の会の中川正春同委員は「安倍政権になってから信頼関係がどんどん崩れている」と強調しました。(しんぶん赤旗 2018年11月30日)