活動報告

「オール沖縄」火消さぬ 翁長知事死去、哀悼と決意

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 日米両政府が強行する沖縄県名護市辺野古米軍新基地建設の反対の意思を貫き、保守・革新の垣根を越えた「オール沖縄」の象徴的存在である翁長雄志知事の突然の訃報から一夜明けた8月9日、哀悼の声とともに、9月に前倒し予定の知事選に向け、翁長知事の遺志を継いで選挙勝利を目指す断固たる決意の声が上がっています。

 

 8日夜、訃報を受けて翁長知事が入院していた浦添総合病院に駆け付けた日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、病室で遺体と対面。「いつものあの毅然とした、記者会見に臨むときのような表情だった」と話しました。

 「知事が県民に残してくれた財産は、保守と革新の対立を超えて沖縄の将来のために団結し、基地を残さないという信念だ。オール沖縄の力をさらに強めて頑張りたい」と、赤嶺氏は決意を語りました。

 

 那覇市の翁長知事の自宅に弔問が相次ぎました。9日午前、日本共産党の渡久地修県議団長など県政与党会派の代表者が訪れました。

 渡久地県議によると遺体のそばに青い帽子が置かれていました。参加者が青いものを身に着けて新基地建設断念を求める意思を示す11日の県民大会(オール沖縄会議主催)で、翁長知事がかぶるはずだった帽子です。

 「翁長知事はオール沖縄の火を掲げて頑張ってきた。火を消してはいけない」と渡久地県議は語りました。9日の与党会派代表者会議では、与党の結束を改めて確認しました。

 翁長知事の突然の死去により、11月の知事選が9月の下旬ごろ実施に前倒しされる見込みです。

 9日の辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に、早朝から知事の死を悼む多くの人たちが結集。辺野古区に住む男性(61)は「命をかけて沖縄の心を伝えた政治家だった。翁長知事の期待を裏切らないため、後継者を知事選で勝たせるしかない」と前を向きました。(しんぶん赤旗 2018年8月10日)

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