防衛省は5月8日、陸上自衛隊イラク派兵部隊の日報に関する野党合同ヒアリングで、C130輸送機(愛知県・小牧基地所属)が参加した南スーダン国連平和維持活動(PKO)の空自の日報は「探索した結果、確認できなかった」と述べました。一方、当時の活動報告には電話を用いていたとしながら、電話を受けた担当者のメモなどの記録を確認していないことが分かりました。
同日報は、日本共産党の本村伸子衆院議員が6日の合同ヒアリングで防衛省に対し存在の確認を求めていました。防衛省の山野徹統幕首席参事官は「当時の担当者に確認したところ、もっぱら電話を用いて航空機の運航状況の報告がなされていた。探索作業の結果、(日報は)確認されていない」と主張しました。
本村氏が「電話のメモなどに当たる『日報』のようなものがあるのか」とただすと、山野氏は「まだ確認できていない」と述べました。赤嶺政賢衆院議員は「電話のメモがあるのか聞かなかったのか。調べる側の常識的な問題意識だ」と批判しました。(しんぶん赤旗 2018年5月9日)