22日投票の沖縄市長選が4月15日告示されます。翁長雄志県政を支える清見里ひろみ氏(56)と、自民党、公明党、日本維新の会が推薦する現職の桑江朝千夫市長との一騎打ちの様相です。
現市政は新たな米軍基地受け入れと引き換えに国の補助金をもらって、1万人規模の多目的アリーナ建設を計画。現職陣営には自民党の二階俊博幹事長、塩谷立選対委員長、竹下亘選対副本部長、創価学会の原田稔会長らがテコ入れに入る、安倍自公政権丸抱えの態勢です。12日の総決起大会には自公に維新も加わり、3千人以上が集結。期日前投票だけで1万8千票の獲得を掲げています。
諸見里氏は市内を精力的に回り「今必要なのはハコモノではなく、暮らしの応援を」と訴えています。4月13日夜の日本共産党必勝演説会では赤嶺政賢衆院議員とともに勝利を誓いました。
諸見里氏は演説で、現市長が公約し守れなかった「待機児童ゼロ」実規を力説。老朽化した市営住宅4階までコメ袋を担いでのぼってくるお年寄りの話を紹介し「市営住宅建て替えなど生活に密着した公共工事こそ必要だ」と語りました。
「沖縄市は53%の市民が年間所得200万円以下。ハコモノではなく、本当に苦しい人の声、手になるのが市長の役割だ」と市政転換を訴えました。
沖縄市長選は、11月の県知事選の前哨戦です。辺野古新基地建設は、翁長知事の頑張りや県民の座り込みで、想定より3年遅れています。赤嶺議員の調査で埋め立て予定地の下に軟弱地盤があることも判明しました。
演説で赤嶺氏は「軟弱地盤の存在で、国は翁最知事に埋め立て承認の設計・概要の変更を申請し、許可を得なければならない。国はこれを認める知事を誕生させる魂胆だ。沖縄市長選は県知事選にも影響を与える。今こそ全力で頑張ろう」と訴えました。
諸見里陣営は、小池晃書記局長も駆け付ける4・17大街頭演説を大成功させ、宣伝・組織戦で大飛躍を勝ち取り局面を打開しようと全力をあげています。(しんぶん赤旗 2018年4月15日)