沖縄県名護市辺野古の浜で1月1日、「初興し(ハチウクシー=沖縄の方言で仕事始めの意味)」の儀式が開かれ、28日告示(2月4日投票)の名護市長選で辺野古新基地建設反対を掲げてたたかう稲嶺ススム市長ら約380人が新年を祝い、新基地阻止の決意を初日の出に誓いました。
午前7時20分ごろ、雲の向こうから日が昇り、輝く朝日をうけながら、弦楽器「三線(さんしん)」の演奏や、琉球舞踊などが披露され、最後はカチャーシー(手踊り)を全員で踊りました。
稲嶺市長は、「私たちは、これまでのたたかいの中で体に染みついた負けない方法を知っています。勝つまで絶対にあきらめないことです」とあいさつ。市長選に勝利し、秋の知事選まで勝ち抜くことが新基地建設を白紙撤回させる一番の近道だと訴え、「勝利をつかむまで結束しよう」と呼びかけました。
ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は、「市長選に絶対勝ち、辺野古新基地を断念させる一年にしよう」と述べました。
海上行動をしている名護市の大畑豊さん(54)は、「稲嶺市長だからこそ市長権限で工事を止めることができ、運動も続けられる。市長選勝利に力を注ぎ、いい年の始まりにしたい」といいます。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、「沖縄の風」の糸数慶子参院議員らも参加しました。(しんぶん赤旗 2018年1月3日)