沖縄防衛局が国頭(くにがみ)村奥港から辺野古新基地建設の石材を海上輸送した問題で、日本共産党北部地区委員会は11月19日、奥公民館で懇談会を開きました。
沖縄県が「埋め立て承認願書」や「環境保全図書」に記載がない海上輸送を止めて県と協議に応じるよう防衛局に求めていることなどを、赤嶺政賢衆院議員が報告しました。
「港湾法では港使用を不許可にできなかった」とした県も「思いが至らなかった」と再検討を始めていることも語りました。
奥地区の男性(75)は、奥港が那覇空港第2滑走路建設事業の石材搬出にも使われていることに触れ「普通の空港なら我慢する。しかし軍事基地は絶対にやめてほしい」と語りました。
「奥港は区民の憩いの場。みんなでミジュン(イワシの仲間)を釣って、近所で分け合うのが習慣。それがいきなり立ち入り禁止にされた」「病院や畑に行く生活道路を何百台も大型トラックが行き交えば住環境が悪くなる」など、奥区民が次々手を挙げて発言しました。
「不許可にした県を国が訴え裁判を起こしても知事を支える。知事には頑張ってほしい」との意見もありました。(しんぶん赤旗 2017年11月20日)