「いつまで我慢しろというのか」。10月11日、沖縄県東村高江への米軍ヘリ墜落事故に県民の怒りが広がりました。沖縄1区の日本共産党の、あかみね政賢候補(69)は、同日夜の街頭演説を中止し、事故が起きた高江に急行。現場で中嶋浩一郎沖縄防衛局長に「極めて異常な事態だ」と抗議し飛行中止を求めました。 (柳沢哲哉記者)
辺野古新基地建設反対、オスプレイ撤去が最大争点の沖縄。安倍政権は県民の民意を踏みにじり、無許可で岩礁破砕を行おうとするなど、辺野古新基地建設を強行。重大事故・トラブルを操り返す米軍の垂直離着陸磯オスプレイの飛行を容認してきました。人権を無視する強権に、県民の中に怒りが広がり、県が新基地工事の差し止めを求めた新たな裁判闘争が始まった中での総選挙です。
10日の総選挙公示日、あかみね候補の出発式には、城間幹子那覇市長をはじめ、街頭演説で「4年前までは自由民主党の応援をしていました」と自己紹介する翁長雄治・新那覇市議ら多彩な顔ぶれがそろいました。
「辺野古ノー、オスプレイノー、普天間基地ノーの沖縄の声を誰が国会で訴えられるのか。負けられません」。沖縄社会大衆党の比嘉京子委員長代行の訴えが響きます。
〝あかみねさんは、共産党だけの候補者はない。県民の代表だ〟と、1区選対には共産党の県議だけでなく、社民党、社大党、県議会会派「おきなわ」など翁長雄志県政与党会派から県議が駆け付け、「建白書」の立場に立つ保守の人たち、市民運動に加わる人たちなど幅広い人々が参加し、一丸となっています。
「オール沖縄会議」共同代表の高里鈴代さんも「いつも国会から辺野古に駆け付け、県民の意思を踏まえて頑張る政賢さんをしっかりと国会に送ろう」と訴えています。
辺野古のゲート前に座り込む人たちや海上抗議行動に参加する人たちは「県内4選挙区で一つでも負けられない」と、あかみね事務所に連日駆け付けています。
あかみね候補は「県民は平和を願い72年たたかってきた。基地の矛盾を目の前にして『建白書』の旗を投げ捨てた勢力が沖縄でやっていけるはずがない」と強調。「オール沖縄」全員勝利で新基地問題に決着をつけようと訴えます(しんぶん赤旗 2017年10月13日)