活動報告

遺骨のDNA鑑定求める 沖縄戦収集ボランティアが要請

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   沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー(洞窟を掘る人)」は7月12日、国会内で、厚生労働省に遺骨のDNA鑑定を求める135人の遺族の名簿と要請書を手渡しました。同省は今月にも鑑定を希望する遺族を募集する予定です。

 要請書は、▽DNA鑑定の申請は死亡場所記録などで選別、排除せず全員を受け付けること▽沖縄県が保管する仮安置所の1300体の全ての遺骨の鑑定作業を直ちに行うこと▽一片の骨も鑑定する専門的・総合的・集中的鑑定を実施する国際基準に沿った体制を構築すること――などを求めています。

 異志堅隆松代表は「死亡場所がはっきり分からないのが沖縄戦の特徴でもある。希望者全員にDNA鑑定を」と強く求めました。

厚労省は、昨年同省が行った遺骨と遺族のDNA鑑定の対象地域は4カ所でしたが、今回10カ所に増やすと回答。異志堅さんらは「そういった地域限定を外してくれと言っている」と反発しました。

 3人の遺族が同席しました。沖縄市の女性(77)は、戦死した父親(当時37)の写真を手に「亡くなった場所はわかっていない。母は遺骨をずっと探していたが5年前に亡くなりました。お墓には小さな石が代わりとして入っています」と声を震わせました。

沖縄県選出の赤嶺政賢衆院議員(日本共産党)、仲里利信衆院議員(無所属)、伊波洋一参院議員(会派「沖縄の風」)、民進党、公明党の国会議員が同席しました。(しんぶん赤旗 2017年7月13日)

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