日本共産党の志位和夫委員長は3月4日、沖縄県名護市役所で稲嶺進市長と懇談し、辺野古新基地建設を許さないための連帯を伝えるとともに、来年の県知事選など一連の選挙での「オール沖縄」の必勝を誓い合いました。
志位氏は、昨年末のオスプレイ墜落の抗議集会で稲嶺市長が「負けない方法をウチナーンチュ(沖縄県民)は知っている。それはあきらめないことだ」と述べたことをあげ、「辺野古のテント村にも『勝つ方法はあきらめないこと』だという看板があります。政府は強権的に工事を進め、既成事実をつくってしまえば県民はあきらめるだろうという姿勢です。それに対して、県民が『あきらめない』という回答をつきつけていることは、とても大事なたたかいです」と述べました。
さらに、「『オール沖縄』は『オール名護』から始まったという話を聞きました。私たちは沖縄のたたかいに学んで、野党と市民の共闘を『オールジャパン』の流れへと発展させたい。実現すれば沖縄の状況は一変するでしょう」と展望を語りました。
稲嶺氏も「あきらめずにたたかいを続ける。それがいちばん、われわれ市民、県民にできる方法だと思います」と応じました。
稲嶺氏は、オスプレイ墜落事故について「沖縄防衛局に聞いたら、局長も次長も誰も現場に行っていない」と語り、米軍から聞いた「不時着水」との報告をうのみにしていると批判。さらに事故直後、現場周辺に敷かれた規制線で中に入れなかったことにふれ、まるで沖縄、名護じゃないようだった」と語り、志位氏も「本当に、これは日本じゃない」と応じました。
志位氏は「4月のうるま市長選、来年の名護市長選、県知事選、総選挙での『オール沖縄』の勝利が日米両政府を追い詰める決定打となります。日本共産党も『オール沖縄』の一翼をになってがんばります」とエールを送りました。
稲嶺氏も「県民の大半は翁長知事を支えようとしている。その火を消してはいけない」と決意を語りました。(しんぶん赤旗 2017年3月5日)