在日米軍の兵士や軍属らによる事件・事故が、1952~2016年度(11月30日現在)に21万件を超え、日本人の死者は1092人に上ることが、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の要求に防衛省が14日までに提出した資料で明らかになりました。
資料によると、旧日米安保条約が発効した52年度からの事件・事故の総数は21万750件。このうち公務中(勤務時間内)が4万9699件、公務外(勤務時間外)が16万1051件で、これらによる死者は、公務中521人、公務外571人です。16年度は、昨年4月に沖縄県うるま市で20歳の女性が暴行・殺害され、遺体を遺棄された事件を含め、公務内外合わせて293件、死者1人となっています。
件数と死者数は、防衛省が日米地位協定18条に基づく損害賠償の関係上、把握しているもの。52年度以前と、米軍の施政権下に置かれていた本土復帰前の沖縄は含まれておらず、実際はこれを大きく上回るとみられます。
赤嶺氏は、14日の衆院予算委員会でこの数字を取り上げ、沖縄での被害の重大さを強調。トランプ米大統領の「米軍を受け入れてくれて感謝する」との言葉(10日、日米首脳会談後の共同記者会見)は、占領下、「みなさんの尊い犠牲があるから、極東の平和と安全が守られる」と繰り返していた米軍将校を想起させると批判しました。(しんぶん赤旗 2017年2月15日)
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