那覇市の沖縄協同病院で1月5日、同病院の医師や職員が日本共産党の赤嶺政賢衆議院議員を囲んで座談会を開きました。沖縄民医連職場平和委員会の主催で、仕事を終えて作業服のまま駆け付けた医療スタッフもいました。
司会を務めた嘉陽真美さん(産婦人科医)はまず「昨年はどのような年でしたか」と問いかけました。
赤嶺さんは、「2016年は、14年からつながってきた年だったと実感しています」とのべ、名護市長選での稲嶺進市長の誕生に始まり、知事選、衆院選とオール沖縄の勝利が続いた14年、立憲主義守れ、戦争法廃止のたたかい、さらに沖縄のたたかいがオールジャパンに広がった15年。さらにその広がりが野党共闘に実を結び、参院選1人区で11人が勝利したことを振り返りました。
一方で、国家権力がつくりだす逆流にも言及。ただ、県民・国民のたたかいで政府の思う通りに進んでいるわけではないと赤嶺さんは強調します。
「菅義偉官房長官やケネディ大使も来た北部訓練場返還式典は、後ろは空席だった。同じ日(昨年12月22日)に名護市で開かれた県民集会には、翁長雄志知事も参加しました。この二つの集会を比べれば、われわれは必ず勝てると実感しています」
嘉陽さんは、続けて辺野古に基地をつくらせない展望について尋ねました。
赤嶺さんは、岩礁破砕許可取り消しや埋め立て承認撤回などの知事権限について詳しく説明。
埋め立て承認の取り消しの取り消しは、残念ながら最高裁判決に従ってやったが、知事は、次に撤回という権限を考えて発言していることや、ひきつづき、あらゆる手段を動員して絶対に工事を止める立場も表明していることが重要だと強調し、①たたかいの現場で人々が集まる②各種選挙でオール沖縄が勝利する③知事が頑張る―の三つが工事を止める力ですとのべて、県民のさらなる運動の発展を呼びかけました。
宮古・八重山への自衛隊配備問題や沖縄の歴史に関する質問もだされ、赤嶺さんは、それらについてもていねいに答えました。
「医療福祉の現場で働いている私たちに期待することは」との質問に赤嶺さんは、辺野古の工事を止めてきたのは、沖縄県民の力もあるが、全国の民医連がほんとによく頑張ってくれたことがあると、民医連の取り組みに敬意を表しました。
嘉陽さんは、「(職場平和委員会で)カードをつくって高江ヘリパッドいらない住民の会に寄付するなどの取り組みもおこなってきたが、今後は辺野古にもとりくみたい」とまとめました。(しんぶん赤旗 2017年1月7日)