沖縄県名護市辺野古の新基地建設を阻止しようと1月5日、雨天にもかかわらず400人を超える県民が米軍キャンプ・シュワブゲート前に結集しました。前日には、大浦湾に汚濁防止膜が張られる緊迫した中での行動です。
稲嶺市長が決意
稲嶺進名護市長も、午前7時から始まったゲート前集会に駆けつけ、「民主主義、地方自治のたたかいが沖縄から発せられている。絶対に屈しないし、辺野古新基地は造らせない」と決意を語りました。
ヘリ基地反対協の安次富(あしとみ)浩代表は、名護市安部(あぶ)のオスプレイ墜落事故での米軍の対応を強く批判しました。
那覇市在住の北上田毅(きたうえだ・つよし)氏は、当面の工事について、海上ではフロートの張り出し、陸上では生コンプラントの建設と仮設道路工事に警戒が必要とし、県民の反対を無視して工事を強行することは、翁長雄志知事が埋め立て承認の撤回を決断する理由になると指摘しました。
各地の島ぐるみ会議の代表もマイクを持って、運動を広げる決意を語りました。
赤嶺政賢、照屋寛徳両衆院議員、糸数慶子、伊波(いは)洋一両参院議員も駆け付け、行動参加者を激励しました。赤嶺議員は、北部訓練場の返還式典が県民の運動でみじめな失敗に終わったことに示されるように、オール沖縄のたたかいが広がってきていると述べ、野党共闘を進め、自公政権を少数に追い込み、新基地建設を断念させようと訴えました。
海上では、作業船や海上保安庁のゴムボートを係留する浮桟橋の設置が進められました。抗議船3隻、カヌー10艇が終日、抗議行動をしました。(しんぶん赤旗 2017年1月6日)