米海兵隊垂直離着陸機MV22オスプレイが沖縄県名護市の浅瀬に墜落した事故に抗議する緊急集会が12月17日、米軍オスプレイパッド(着陸帯)建設が進む東村高江と、辺野古新基地建設工事の再開が狙われる米軍キャンプ・シュワブゲート前で開かれました。
オール沖縄でオスプレイ配備撤回を求めた「建白書」の精神に立ち、「沖縄の空、全国どこにも欠陥機オスプレイを二度と飛ばさせない」と声を上げました。
高江では早朝から集まった約300人が、政府は着陸帯完成をうたうものの、大量の砂利や資材が残ったままでまだ完成していないと強調。「オスプレイパッドを完成させない、使わせない」と工事中止を求める抗議行動の継続を誓いました。
「ヘリパッドいらない住民の会」の宮城勝己さん(64)は「オスプレイは学校の上空を飛ぶし何が起きるか分からない。建白書を力にオスプレイも着陸帯も撤去させるまでずっと抗議を続ける」と話しました。
辺野古には約900人が参加し「高江の工事をやめろ」「辺野古新基地許さない」「基地のない沖縄をつくるぞ」と唱和しました。
名護市の稲嶺進市長は「県民はこのような事故が身近で起こる可能性を指摘し、配備に反対してきたのに聞く耳を持たない」と日米両政府を批判。ヘリ基地反対協の安次富浩(あしとみ ひろし)共同代表は「夜間の空中給油という危険な訓練を沖縄の空でしている米軍と、それに擦り寄る安倍政権を許してはならない」と述べました。
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「22日の北部訓練場返還式典はオスプレイパッド完成祝賀会。こんなに屈辱的なことはないし、絶対に許せない。中止の声を上げていこう」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2016年12月18日)