米軍北部訓練場(沖縄県東村、国頭村)のオスプレイパッド(着陸帯)工事現場前を通る県道70号線は11月12日、自転車ロードレース「ツール・ド・おきなわ」(12、13両日開催)のコースに当たっており、片側車線を占拠していた機動隊、警察車両は、ゲートをふさぐための大型車両を残し、他は移動しました。抗議行動参加者からは、「高江に機動隊の車はいらない。ようやく普通に戻ってすっきりした」と声が上がりました。
N1ゲート前には、抗議参加者300人が集結。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、鶴保庸介沖縄担当相が「土人」発言を擁護したことにふれ「人権蹂躙(じゅうりん)と差別を拡大してきた自民党の代表的な人物が沖縄担当相になって沖縄県民を愚弄(ぐろう)する。そういう大臣は罷免を」と呼びかけました。
県と東、国頭両村が11日に、環境影響評価(アセスメント)の再実施を求めたことに、抗議参加者から期待の声が上がりました。
沖縄県統一連の中村司代表幹事は「アセスを本格的にやれば、赤土の流出や立ち木の伐採の状況、ノグチゲラなど貴重な動植物の実態が明らかになる。再実施の要求は重要で、徹底的にやってほしい」と期待を込めました。
高江在住の石原理絵さん(52)は「高江で暮らしていくには、オスプレイが飛ばなくなることが必須。県がどんどん能動的に取り組んでほしい」と話しました。
元東村役場職員で「島ぐるみ会議 東」共同代表の當山全伸(とうやま・まさのぶ)さん(68)は「沖縄の貴重な自然を壊して基地を提供すること自体がおかしい」と工事の中止を強く求めました。(しんぶん赤旗 2016年1月13日)