沖縄選出の野党国会議員5氏は10月19日、沖縄県東村高江で機動隊員が、抗議する市民に対し「土人」などと発言した問題で、国会で警察庁に抗議した上で、県外から派遣された機動隊の撤退と県民への謝罪を要求しました。
同庁警備局警備課の高塚洋志理事官は事実関係を認め、発言を行った隊員の配置を換え、近く帰任させると説明しました。一方、沖縄県民への謝罪は明言しませんでした。
社民党の照屋寛徳衆院議員は「単なる軽率な発言で済む問題ではなく、人格権を否定するような犯罪行為だ」と糾弾。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「『土人』発言はどんな事情があっても許されない。謝罪すべきだ」と追及しました。
「沖縄の風」の伊波洋一参院議員は、県外からの大量の機動隊員が市民を“犯罪者”扱いして警備するかぎり同じ問題が繰り返されるとし、「機動隊撤収こそ求められている」と強調。仲里利信衆院議員は、「琉球人」として蔑視された歴史を県民に思い起こさせる発言で「一青年の言葉ではない」と個人の責任にとどまらない暴言だと指摘しました。(しんぶん赤旗 2016年10月20日)