日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は7月25日、沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド(着陸帯)建設に関し、周辺の国有林を管理する沖縄森林管理署と、ダムを管理する沖縄総合事務局を訪れ、聞き取りをしました。沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏が同席しました。
沖縄防衛局は、「N1裏」と呼ばれる場所からヘリパッド建設地までの国有林部分を工事用道路とするよう申請し、森林管理署長が許可しました。
赤嶺議員らが、同署が以前、許可の際には必要な関係法令の手続きが全て終了していることが必要との認識を示していたことについて確認したところ、県の赤土等流出防止条例に基づく手続きがされていないことが分かりました。
赤嶺議員は「手続き上の瑕疵(かし)がある」と強く指摘。北上田氏は「許可にあたってチェックが全くされていない」と批判しました。
総合事務局では、建設地へ行くために通る新川ダム堰堤(えんてい)の10トンの重量規制についてただしました。
総合事務局は、道路法で、やむを得ないと認めるときに、制限を超える重量の車両の通行を許可できる規定があるとし、その際は、車両ごとに手続きが必要だとしました。
北上田氏は「何千台もの工事車両の通行が想定され、ダムの堰堤部分は非常に重要な構造物であり、やむを得ないとして通行を許可することなどあり得ない」と指摘しました。(しんぶん赤旗 2016年7月26日)