7月10日投開票された参院沖縄選挙区(改選数1)は、「オール沖縄」のイハ洋一氏(64)=新=が、自民党公認現職で沖縄北方担当相の島尻安伊子氏(51)を破り、初当選しました。同県では、衆参の6議席を「オール沖縄」が占めました。
午後8時イハ氏の当確が出ると、那覇市の選挙事務所に詰めかけていた翁長雄志知事、城間幹子那覇市長、稲嶺進名護市長、衆参国会議員ら100人余からいっせいに歓声と拍手、指笛が鳴り響きました。イハ氏は翁長知事らとがっちり握手。カチャーシー(沖縄の手踊り)で喜びを分かち合いました。
「日本で一番早く当確が出たと思っている」。翁長知事はこう切り出し、「一昨年の怒濤(どとう)のような選挙から含めて、今年の県議選、そして一番の総括としての参院選で沖縄の民意が示されました。新辺野古基地は絶対に造らせない」と支援者に感謝の言葉を述べ、「沖縄県民の良識の勝利だ」と万歳三唱の音頭を取りました。
イハ氏は「この結果をもって、国政の場で辺野古新基地断念を、安倍政権に強く要請していく。沖縄県民が71年も基地の重圧に苦しんでいることを一切考慮せずに新基地を押し付けようとする安倍政権への怒り、日米政府に対する怒りが沖縄県民に広がった」と選挙戦を振り返りました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「県民が新基地建設反対を貫いても貫いても、翁長知事が頑張っても頑張っても、それを政府は押しつぶそうとしてきた。そういう状況に対する県民の怒りが表れた。勝つまでたたかうぞという気持ちが表れた選挙結果だ」と喜びをかみしめました。(しんぶん赤旗 2016年7月11日)