活動報告

沖縄県議選 翁長与党が大勝利 4増27議席で安定多数 日本共産党1増の6議席

 沖縄県議選(定数48)が6月5日投開票され、翁長雄志知事を支える共産党、社民党など県政与党は、改選前の議席を4上回る27議席に前進し、安定多数を維持しました。「オール沖縄」勢力の勝利で、あらためて辺野古新基地建設反対の民意が示されました。日本共産党は、得票数で前回比115・8%、得票率も0・8ポイントのばし1議席増で、6氏が当選、躍進しました。
 那覇市選挙区では、比嘉瑞己氏(41)がトップで、渡久地修氏(63)が5位でそろって当選。新人の瀬長美佐雄氏(54)=豊見城(とみぐすく)市区=と、玉城武光氏(67)=南城市・島尻郡区=が新たに党の議席を獲得。現職の嘉陽宗儀氏(73)=沖縄市区=が7選、西銘純恵氏(65)=浦添市区=が3選を果たしました。定数2を3人が争った糸満市区では、現職の玉城ノブ子氏(69)が30・53%の得票で惜敗しました。
 開票から一夜明けた6日、当選した共産党の6氏が県庁前に集まり、選挙結果を報告。渡久地氏は「沖縄から基地撤去を、海兵隊は撤退せよ、という怒りが高まっているもとで選挙が行われました。6人に躍進した県議団は、みなさんの期待にこたえ、頑張っていきます」と決意を語りました。
 他方、県政奪還に向けて大量に候補者を擁立した自民党は14議席にとどまりました。自民党の翁長政俊県連副会長は、米軍人・軍属の相次ぐ不祥事によって基地撤去の世論が高まっていることを念頭に「自民党にとってアゲンスト(逆)の風が吹いたのは間違いない」と語りました。公明党は、約2割得票を減らしました。
 翁長知事は6日未明に会見し、「26議席を取れば大勝利と考えていた。今のままの形で基地問題に取り組んでいきたい」とのべ「(辺野古新基地建設は)沖縄県民の誇りにかけて許されないことだというような思いが伝わってくる選挙戦の結果が出た」と話しました。
 選挙戦は、基地問題とともに子どもの貧困問題の解決、くらし・福祉の充実も争点になりました。(しんぶん赤旗 2016年6月7日)

このページをシェアする