元米海兵隊員による女性遺体遺棄事件を受け、沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する市民団体、政党、企業などでつくる「オール沖縄会議」は5月25日、「元米兵による残虐な蛮行糾弾! 犠牲者を追悼し米軍の撤退を求める緊急県民集会」を米空軍嘉手納基地第1ゲート前(北谷〔ちゃたん〕町)で開きました。参加者4000人(主催者発表)が「平和な生活を返せ」「米軍基地撤去」のシュプレヒコールに、満身の怒りを込めました。
平日午後にもかかわらず、ゲート側の沿道を300メートルにわたって埋め尽くした人垣。犠牲者、遺族の無念さや、命を救えなかった悔しさを訴える発言が続くたび、すすり泣きが聞こえました。
「オール沖縄会議」共同代表の稲嶺進名護市長は「沖縄に基地が集中する状況を変えない限り、事件は続く。今まで以上に怒りを結集し、日米両政府に訴え続けよう」と強調。シールズ琉球の玉城愛さんは「なぜ私たちの命がこんなに軽視されるのか。基地のある沖縄で生きたくない。基地をなくしたいの声を沖縄だけにとどめるのではなく、日本、世界に訴えていきましょう」と呼びかけました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、被害者の「助けて」の叫びに、一度も向き合おうとしない日本政府の当事者意識のなさを痛烈に批判。アメリカに抗議しても基地問題にメスを入れない安倍政権を絶対に許さず、「基地のない沖縄をつくるたたかいを大きく広げていこう」と力を込めました。
参加した男性(27)=那覇市=は「同じ女性として一人の命が暴力によって奪われ、こんなに苦しいことはありません。基地撤去を求める沖縄の思いを日本全国の人にもっと気付いてほしい」と話していました。
日本共産党の、いせだ良子参院比例予定候補が駆け付けました。(しんぶん赤旗 2016年5月26日)