辺野古新基地反対で団結する「オール沖縄」代表の全5人の衆参国会議員は5月24日、国会内で中谷元・防衛相と会談し、県内で起きた元海兵隊員の米軍属による女性遺体遺棄事件を受けて抗議するとともに、沖縄の全米軍基地を速やかに撤去するよう求める要請書を手渡しました。
参加したのは、赤嶺政賢(日本共産党・沖縄1区)、照屋寛徳(社民党、沖縄2区)、玉城デニー(生活、沖縄3区)、仲里利信(無所属、沖縄4区)の衆院議員4氏と、糸数慶子参院議員(無所属、沖縄)。
要請書は、▽被害者遺族と関係者への謝罪と補償▽辺野古新基地建設の断念、普天間基地の即時閉鎖撤去、在沖米軍基地の撤去▽日米地位協定の全面改正―を要求しました。
照屋氏は事件について、「『基地あるがゆえの犯罪だ』というのが、県民の思いだ」と強調。仲里氏は「私は日米安保容認の立場だったが、今回はなんとしても基地撤去か、目に見える形で縮減がなければいけない」と訴えました。
中谷防衛相は「米側に抗議すると同時に、再発防止・綱紀粛正に努めていく」と繰り返すにとどまり、県民の間で日に日に高まる全基地撤去の声にはコメントしませんでした。(しんぶん赤旗 2016年5月25日)