「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」などは3月18日、「イラク戦争検証公聴会」の開催にむけて国会内で記者会見を開きました。
公聴会は、超党派の国会議員や専門家、NGO、市民団体の混成によるもので、今後1~2カ月ごとに1回ずつ開催する予定。イラク戦争について証言者や参考人から意見を聞き、外務省や防衛省の担当官などへの質疑応答をおこないます。検証結果を日本政府に勧告します。
記者会見では、関係者が次々と発言しました。
ジャーナリストの志葉玲氏は「公聴会は、イラク戦争を日本が支持・支援した過程や、自衛隊イラク派遣などについて、イギリスのイラク戦争検証をモデルとして行います」と語りました。
東京大学東洋文化研究所の長澤榮治教授は「中東における戦乱が、日本の安保法制の変更の口実に利用されてきた」と指摘。「市民が政府の政策を検証する良い機会になる」と述べました。
イラク支援ボランティアの高遠菜穂子氏は「『なぜ日本政府はイラク戦争を支持したのか』など明らかにすべきことはたくさんある。公聴会を成功させることで、安保法制の廃止に向けても大きなステップにしたい」と語りました。
日本共産党からは赤嶺政賢衆院議員が参加しました。(しんぶん赤旗 2016年3月19日)