米軍新基地建設をめぐって国が沖縄県を訴えた代執行訴訟で翁長雄志知事の本人尋問が行われた2月15日、福岡高裁那覇支部前の公園には、小雨が降る寒さの中、1500人が集まり「翁長知事がんばれ」と法廷に向かう知事にエールを送りました。
拍手と指笛で迎えられた翁長知事は「将来の沖縄の道を切りひらいていく仕事に、たいへん充実感を持っている」と述べ、「裁判では今日までの思いをしっかりと伝えながら、みなさんとともに新しい歴史の一ページを開いていきたい」と決意を語りました。
地方自治と民主主義を無視して新基地建設を強行する国のやり方に「県民、国民の誰もがおかしいと思っている」と批判した稲嶺進名護市長は「民衆の力こそが、この国の横暴を撤回させることができる」と強調。次回の口頭弁論で県民の願いを背に堂々と陳述すると誓いました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「辺野古に基地は造らせない。普天間基地は無条件に撤去せよという県民の願いを翁長知事とともに訴えて頑張りましょう」と呼びかけました。
ヘリ基地反対協議会の安次富(あしとみ)浩共同代表も辺野古と大浦湾の行動参加者とともに駆けつけ、「唯一の解決策は、普天間基地をアメリカ本国に持って帰ることだ」と訴えました。集会に参加した八重瀬町の大城孝太郎さん(68)は「県民の立場で頑張る翁長知事を支え、法廷でも必ず勝利したい」と語りました。(しんぶん赤旗 2016年2月16日)