代執行裁判が始まった12月2日、意見陳述に立つ翁長雄志知事を激励しようと、県議会与党会派などでつくる実行委員会は2日、弁論を前に裁判所前集会を開きました。
県内外から集まった2000人(主催者発表)が鳴りやまない手拍子と「オナガ」コールで入廷する知事を見送り、「裁かれるべきは政府、未来のために新基地を断念させよう」と力いっぱい拳を突き上げました。
万雷の拍手にガッツポーズで応え、参加者の前に立った翁長知事は「知事就任後1年、みなさんに支えられ、じわりじわりと本土からのご理解や、外国からも大きな支援が寄せられるようになった」と強調。「その集大成で、みなさんの思い、県民の思いを背に受け、しっかり沖縄の主張をして頑張ってきます」と力を込めました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「圧倒的多数の県民が知事を一人にせず、政府の不当で無法なやり方をはね返そうとする決意が今日、全国、全世界に発信される。新基地建設を止める知事の権限は膨大で、政府の言う“法に基づく強行”は不可能だ。必ず勝利しよう」と訴えました。
辺野古の現場でたたかいを続けるヘリ基地反対協議会の安次富(あしとみ)浩共同代表は、安倍政権が約束した米軍普天間基地(宜野湾市)の5年以内の運用停止について「何ら手だてをとっていないのに、辺野古が唯一と新基地を押し付けるのを、絶対に許してはならない」とのべ、政権打倒へ来年1月の宜野湾市長選必勝を呼びかけました。(しんぶん赤旗 2015年12月3日)