沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で11月13日、米軍新基地建設に反対する座り込みが粘り強く続けられました。大浦湾の海上では、抗議船3隻、カヌー17艇が出て、再開された海底ボーリング(掘削)調査に抗議し、中止を求めました。
ゲート前での早朝行動には、国会質問を終えた日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が駆け付け、県民ら約100人と連帯し、行動をともにしました。赤嶺氏は衆院予算委員会の質疑を報告。環境監視等委員会の委員が工事受注企業から寄付・報酬を受けていた問題で「環境保全はできない」と追及した際、新基地賛成の議員からも「そうだ」との声が上がったことを紹介し、「不正で不公平なことには、新基地の賛否にかかわらず、国会議員も怒りを持っています。これからも全力で追及します」と訴えました。
この日もゲート前に座り込み非暴力で抗議の声を上げる人たちを、機動隊が排除し、車両と柵の間に不当に拘束しました。日本共産党の、とぐち修県議は「このような強権的な安倍政権の仕打ちに負けず、団結して希望を持ってがんばりましょう」と呼びかけました。
陸上作業部分では、名護市教育委員会が行っている埋蔵文化財の有無や所在範囲などを調べる試掘調査が終わらなければ本格的な工事には入れません。付近では土器や石器も発見されており、周辺が遺跡と認定されれば、さらに調査が必要になります。
「作業が思い通りに進まず、たたかいに追い詰められて焦り、強権を振るっている。孤立するのは安倍政権だ」―座り込んだ人たちは共通して、勝てるとの確信を語ります。
沖縄戦で父親がどこで亡くなったかも分からないという豊見城市の女性(73)は「戦争で殺されてしまうかと思うと、絶対に基地は造らせたくない。安倍政権はどうにかなると思っているでしょうが、とんでもないことです。勝つまで座り込みに参加します」と話しました。(しんぶん赤旗 2015年11月14日)