日本共産党の宮本徹衆院議員は10月29日、赤嶺政賢衆院議員とともに米軍が横田基地(東京都)への配備を計画している空軍特殊作戦機CV22オスプレイが沖縄の訓練場使用を狙っている問題で、米海兵隊仕様のMV22が配備強行されている沖縄を訪れ、運用実態や住民の生活に与える影響などを調査しました。
宮本氏は、24機のMVの所属する海兵隊普天間基地(宜野湾市)が市街地の中心に居座る状況を高台から視察後、市役所で基地渉外課の職員から、市民が日常的な爆音や墜落の危険にさらされている実態について説明を受けました。
宮本氏は、普天間基地における午後10時以降のオスプレイ夜間飛行回数(2014年度、沖縄防衛局公表)が前年度から倍増していた事実を指摘。同課は今年4月以降に市へ寄せられた市民の爆音への苦情が前年を上回るペースで増えていることを紹介し、安倍政権の盛んに宣伝する「基地の負担軽減」が実感できるものとはいえないと認めました。
沖縄でのCV訓練の拠点化が想定される米空軍嘉手納基地を抱える嘉手納町では、町役場で當山宏町長と意見交換。宮本氏が「横田に配備されれば、間違いなく弾薬を積むため嘉手納基地に飛来し、離着陸が常態化するでしょう」と話を向けると、當山町長は「実質的な暫定移駐のようになるのではないか」と応じ、今でさえ騒音や悪臭、部品落下などの事故が頻発する状況で「絶対に認められない」と述べました。(しんぶん赤旗 2015年10月30日)