日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は10月17日、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に向け、政府が埋め立て用の土砂搬出を計画している鹿児島県の奄美大島を調査しました。
辺野古の埋め立てで、防衛省は九州や瀬戸内海など沖縄県外の7カ所から土砂を搬出することを計画。奄美大島からは、10トンダンプカーで90万台分に相当する最大530万立方メートルの土砂搬出を計画しています。
赤嶺氏は、土砂搬出に反対する「自然と文化を守る奄美会議」の原井一郎副代表から説明を受け、瀬戸内町の海岸付近で地元の砕石業者が30メートル以上の土砂を積み上げている現場を調査。「海沿いに、これほどの量の土砂を置くことは、本来であれば許されないのではないか」と述べました。
原井氏は「業者が土砂を運んでいることが明らかになったのは1年ほど前で、社内で新基地建設についての学習会を開いたという関係者の証言もあります」と語りました。
その後、奄美市住用(すみよう)町の採石場を視察。赤土が流出し、サンゴの海を破壊している現場を訪れ、「元の状態に戻してほしい」と訴える周辺住民と懇談しました。(しんぶん赤旗 2015年10月18日)