「いのちの海とサンゴ礁を守れ」。国内外の環境NGO(非政府組織)31団体が沖縄の辺野古・大浦湾の新基地建設中止を求める緊急共同声明を発表し、3月25日、国会内で記者会見しました。
ラムサール・ネットワーク日本の花輪伸一さんは、「絶滅危惧種が多数生息し、生物多様性が豊かな地球のホットスポットともいえる場所」と述べ、「軍事基地ではなく世界自然遺産に登録を」と訴えました。海の生物について語った日本自然保護協会の安部真理子さんは、「一部だからといって埋め立てを許せば微妙なバランスを保っている生態系が崩れる。すでにジュゴンも姿を見せていない」と危機感を表明しました。
オンラインの国際署名に取り組むグリーンピース・ジャパンの佐藤潤一さんは、「日本はそれでも海洋大国なのか、と驚きの声が上がる。生物多様性の破壊を国際世論に訴えたい」と語りました。現地で行動する堀田千栄子さん(美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会)は緊迫する様子を報告し、海上保安庁の暴力についても生々しく証言しました。
声明には国内をはじめ、米国・韓国・スリランカ・オーストラリア・スイス・ノルウェーなどの団体から賛同が寄せられています。
各党の国会議員が参加し、日本共産党からは赤嶺政賢、斉藤和子両衆院議員が参加しました。(しんぶん赤旗 2015年3月26日)