沖縄県名護市辺野古への新基地建設に反対する県選出野党国会議員や県議会与党会派などでつくる「止めよう辺野古新基地建設! 実行委員会」は3月21日、名護市瀬嵩(せだけ)の浜で県民集会を開き、県内外から約3900人(主催者発表)が結集しました。
新基地阻止を掲げる翁長雄志(おなが たけし)県政の発足後、県幹部として初めて安慶田(あげだ)光男副知事が県民集会に駆け付け、「翁長知事はぶれずに新基地を止めるため一生懸命、頑張っている。近々にも必ず知事が最大の決断をする時期になる」と強調。無法に海底のサンゴ礁を破壊している国に対し、前知事が与えた許可の取り消しへ踏み切る見通しを示すと、参加者から盛大な拍手が湧き起こりました。
大浦湾を挟んで辺野古と対岸に位置し、安倍政権が強行する新基地建設の海上作業の現場を一望できる瀬嵩の浜。親子連れが波と戯れる浜から数百メートル沖では、立ち入りを取り締まるオレンジ色の浮具が美(ちゅ)ら海を仕切り、新基地反対を訴える抗議船団と海上保安庁の対峙(たいじ)が続いていました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員ら同実行委共同代表の衆参国会議員5人が紹介され、稲嶺進名護市長、新基地ノーの「建白書」実現をめざす「島ぐるみ会議」の呉屋守将(ごや もりまさ)共同代表(建設・小売り大手の金秀グループ会長)とともに登壇。稲嶺市長は、安倍政権の横暴を批判し、「ウチナーンチュ(沖縄県民)としての誇りと信念を貫き、新基地を白紙に戻すまでみんなでチバラナーヤーサイ(頑張っていきましょう)」と力を込めました。
実行委から、5月に改めて那覇市で万人規模の県民集会を開催するとの報告があり、参加者は翁長県政を支え新基地断念へさらなる団結を誓い合いました。(しんぶん赤旗 2015年3月22日)