活動報告

米軍不当拘束 2人釈放 沖縄・名護 抗議の市民歓声 新基地反対さらに

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 沖縄県名護市辺野古の米海兵隊基地ゲート前行動で米軍に不当に拘束されていた現場責任者・沖縄平和運動センターの山城博治議長ら2人は、2月23日午後7時45分と8時に、それぞれ釈放されました。名護警察署前で「不当拘束。仲間をいますぐかえせ」と抗議行動を続けていた市民らから歓声があがりました。

 「基地反対」を掲げて抗議する日本の市民を米軍が直接拘束するのは初めてという異常な出来事は、抗議の声の前に1日で“決着”した形です。「アメリカは、名護署は、みんなに謝れ」「仲間が帰ってくるぞ」「明日から現場でがんばろう」とのコールがわきおこり、解放を喜びました。

 山城氏は、22日午後1時開会の辺野古県民集会の司会者でした。

 不当拘束は、午前9時すぎにゲート前で起きました。目撃した市民らによると、通常の朝のゲート前行動の最中でした。

 米軍の警備員(日本人)ともみあいとなり、倒されあおむけのまま引きずられるように基地内に連行されたといいます。

 超党派の与党県議団らによる海上抗議行動(悪天候で中止)のため汀間漁港にいた日本共産党の小池晃副委員長(参院議員)、赤嶺政賢衆院議員、県議団らが急きょゲート前にかけつけ、集会参加者とともに「不当拘束だ。2人をただちにかえせ」と声をあげました。

 小池氏は、ただちに世耕弘成官房副長官に携帯電話で、「日本政府として把握しているのか」と問いただしました。世耕氏が「拘束した事実は確認したが、拘束した理由はわからない。調査中だ」と答えたのにたいし、「不当拘束だから、ただちに解放せよ」と要求しました。

 赤嶺政賢衆院議員は、沖縄防衛局の局長に説明せよと求めました。「起きた事態も知らない」との答えでした。「拘束は、反対運動を抑え込むため、意図的に仕組んだ不当・不法なものです。沖縄県民は絶対に屈しないことを示そう。『基地いらない』の行動をさらに大きくしていきましょう」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2015年2月24日)

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