米海兵隊が大分県の陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場で3月2日から予定している実弾砲撃訓練に反対する「日出生台集会」(主催・「日出生台での米軍演習に反対する大分県各界連絡会」)が2月15日、九重町で開かれました。労働組合や民主団体、地元住民ら約250人が「海兵隊のみなさんアメリカヘ帰ってください」などの横断幕を掲げ、九州各県から参加しました。
訓練は、沖縄県で行われていた「県道104号線越え実弾射撃訓練」を本土5カ所へ分散移転するとしたもので同演習場では3年ぶり10回目。各界連の遠入健夫代表は「九州全体が戦争する国づくりの拠点にされようとしている」と指摘し、「新基地建設反対の沖縄と九州はひとつという心で共に頑張りましょう」と主催者あいさつしました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が情勢報告し、訓練移転の口実とされた沖縄の負担軽減は全くされず「新たに海兵隊の訓練場を本土各地に拡大強化した」と厳しく批判。「本土と沖縄が連帯して、海兵隊を日本から撤退させる大きな運動を起こそう」と呼びかけました。
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「ローカルネット大分・日出生台」の浦田龍次さんは「演習場内での訓練は毎回拡大している。抗議の声をあげること、監視の目を厳しく向けることの重要性がより増している」と強調しました。
長崎、福岡、熊本、宮崎の各県の代表者が連帯あいさつ。日本共産党の、えんど久子県議候補も参加しました。
「海兵隊は日出生台に来るな」と書かれた自作のプラカードを持って参加した別府市の女性(26)は「実弾を使っていることは怖いけど、若い人は知らない。自分たちが知らせていくことが大事だと思う」と話しました。(しんぶん赤旗 2015年2月16日)