自民党候補と「接戦」「互角」(地元紙)のまま、最終盤の「3日攻防」に突入した衆院沖縄1区で、名護市辺野古の新基地建設を許さない「オール沖縄」代表の、あかみね政賢候補を何としても押し上げようと、日本共産党の不破哲三前議長は12月11日、那覇市内で街頭演説にたちました。
不破氏が沖縄入りしたのは11年ぶり。多くのメディアが注目し、聴衆であふれました。
不破氏は、日本政府が辺野古新基地について、「普天間基地を移設するだけ」というのは「最大のウソだ」と批判。新基地に4万数千トン級の巨大な強襲揚陸艦が接岸できる軍港が加わることの危険性を指摘しました。
不破氏は、「強襲揚陸艦は戦車や航空機、上陸用舟艇などあらゆる装備を搭載する、殴りこみ部隊の軍艦だ」とした上で、同艦が接岸できる新基地に「海兵隊員の宿舎や広大な弾薬搭載エリア、オスプレイなど全てが集中する。沖縄の基地機能をすべて、辺野古に集中する。世界最大級の出撃拠点にすることが、隠された真の狙いだ」と告発しました。
不破氏は、沖縄県民は1950年代から60年代の不屈のたたかいで、永久統治が決定されたサンフランシスコ条約の壁を突き崩し、「日本国民としての権利を取り戻した」と指摘。「沖縄のたたかいは、米軍から県民の土地を取り戻す新たな段階に入った。辺野古の新基地建設を許さないたたかいは、その第一歩だ」と訴えました。
サ条約の壁を突き破った68年の琉球政府主席公選では、祖国復帰を掲げた屋良朝苗氏が、3万1400票差で勝利しました。一方、今年11月の沖縄県知事選で、新基地建設ノーを掲げた翁長雄志氏は10万票差の圧勝だったことをあげ、「この団結がある限り、どんな壁も打ち破れる」と述べました。
不破氏は、「沖縄の4選挙区すべてで『オール沖縄』候補の勝利を勝ち取り、ウチナーンチュ(沖縄県民)の決意を安倍政権に示そう。辺野古の新基地建設をやめさせ、全土を沖縄県民の手に取り戻すたたかいに前進しよう」と呼びかけました。
全国から支援を あかみね選対
辺野古新基地をつくらせないという「オール沖縄」の声を代表して奮闘する、衆院沖縄1区のあかみね政賢候補の選対本部は、あかみね候補勝利で沖縄の新しい歴史を開こうと全国からの支援を呼びかけています。
選挙戦について地元紙などでは、県民を裏切って新基地推進派になった自民党候補と、あかみね候補が互角のたたかいと報じられています。ここから抜け出して勝利するために、全国から沖縄1区(那覇市、島尻郡)のお知り合いに支持を呼びかけてほしいと訴えています。(しんぶん赤旗 2014年12月12日)