エッセイ

水曜随想  地域・世代・思想超えて

 

 戦争法案廃案をめざす8・30大行動は、国会前12万人、全国1000カ所以上でいっせい行動に立ちあがり大成功した。

 

 私は那覇市内の集会に参加し、デモ行進では観光客でにぎわう国際通りでハイタッチをもとめてくる人も多く、いつにない強い反応が示された。

 

 東京は雨と聞いたので、国会包囲がどうなったか心配だったが、車道を開放しても身動きがとれない状態だったらしい。

 

 当日発行された「赤旗」特別号外をみると、国会正面前の会場でたくさんの風船につるされた「安倍やめろ」の大きな横断幕があがっていくのが見える。

 

 集会終了直後に「この夏の宿題として黒白のバルーンあがる国会の前」というツイッターをみつけた。3・11大震災直後から石垣島に避難し移住した歌人の俵万智さんの発信だ。もしかして俵万智さんも石垣島から国会前にかけつけていたのか?

 

 菅官房長官は、大規模な国会包囲集会への感想を聞かれて、「(法案について)国民の間に大きな誤解が生じている」などと表明した。彼はいつも平静な表情でうそをつく。警察が「集会は3万人」と流したら、メディアも追随して、3万人の発表を根拠があるかのように報道しているが、権力迎合もいい加減にすべきだ。2年前の特定秘密保護法のたたかいが高揚していた時期、「国会前には団塊の世代しか集まってこない」と、ある大手メディアの論説委員から皮肉をいわれたことがあったが、私たちは当時から若者の胎動がはじまっているのを感じていた。先週末、国会前の歩道上で行われた宗教者のつどいで、三色旗をもった創価学会の女性から、「わたしは辺野古の座り込みに参加してきました。辺野古新基地絶対止めてください」と強く手を握られた。

 

 昨年沖縄で起こったオール沖縄の政治の流れと同じような流れがいま全国で起こっている。戦争法案の内容もボロボロだ。この2週間が参議院のヤマ場。辺野古の工事再開と重なる。民意に挑戦する政治権力はなんとしても倒さなければならない。(しんぶん赤旗 2015年9月2日)

 

(写真)30日の大行動を伝える31日付の各地方紙

(写真)30日の大行動を伝える31日付の各地方紙

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