国会質問

質問日:2017年 3月 10日  第193国会  安全保障委員会

在沖米軍基地で自衛隊訓練急増 日米共同基地を先取り

 

 防衛省資料で判明

 「沖縄におけるすべての基地が(自衛隊との)統合可能だと考えている」。在沖縄米軍のトップ・ニコルソン四軍調整官は8日の記者会見でこう述べ、衝撃を与えました。

 日米共同使用が進む本土の米軍・自衛隊基地とは異なり、1972年まで沖縄が米国の施政権下にあったことから、在沖縄米軍基地の大半は米軍専用です。しかし、実際は自衛隊がほぼ通年にわたって訓練で米軍基地を使用していることが、防衛省が日本共産党の赤嶺政賢衆院議員に提出した資料で判明しました。

 それによると、在日米軍再編合意(2006年5月)に基づいて米海兵隊キャンプ・ハンセンが日米地位協定2条4項aに基づく共同使用基地に指定されたのを契機に、08年度以降、自衛隊の訓練回数が急増(①)。内容は「市街地戦闘」「射撃」「偵察」など本格的な戦闘訓練ばかりです。さらに、地位協定に基づく共同使用の指定がされていない基地でも、「研修」と称して脱法的な訓練が行われている実態も明らかになりました(②)。基地別の回数を見ると、米空軍嘉手納基地、キャンプ・シュワブ、普天間基地などが目立っています。

 研修内容を見ると、「懇談」や「見学」などに加え、「隊付研修」と称して、事実上の日米共同演習も行われています。

 重大なのは、政府が沖縄県東村高江でオスプレイパッド(着陸帯)工事を強行していた昨年9月から12月の間に、着陸帯が位置する北部訓練場で、陸上自衛隊が米軍のジャングル戦闘訓練に「研修」目的で3回参加していたことです。10日の衆院安保委員会で、防衛省が赤嶺氏に対して明らかにしたもの。12年度から昨年度まで12回、同訓練場で「研修」を行っていたことも認めました(③)。

 ニコルソン司令官は記者会見で、「北部訓練場のジャングル訓練戦闘施設で陸自との訓練を始めている」と明らかにしています。

 日本共産党の穀田恵二衆院議員が15年3月の衆院予算委員会で、名護市辺野古の米軍新基地など、沖縄の主要基地を日米共同基地化する計画を検討していたことを示す防衛省の内部文書を暴露しましたが、これが明確に裏付けられた形です。(「しんぶん赤旗」2017年3月13日付)

 

①自衛隊の訓練実績(回数/キャンプ・ハンセン)

07年度   1回

08年度   6回

09年度   8回

10年度   8回

11年度  14回

12年度  24回

13年度  38回

14年度  47回

15年度 103回

16年度  87回

 

②在沖縄米軍基地での自衛隊の「研修」実績(回数/各基地合計)

08年度  25回

09年度  30回

10年度  35回

11年度  40回

12年度  44回

13年度  42回

14年度  41回

15年度  48回

 

③北部訓練場での自衛隊の「研修」実績(期間中のいずれかの日に実施)

●海兵隊との関係強化

①13.1.11~3.15

②13.4.12~6.14

③13.10.11~12.13

④14.1.10~3.14

⑤14.4.15~6.13

⑥15.4.14~6.12

⑦16.4.12~6.10

⑧16.7.12~9.9

●部隊間交流

①16.5.18~19

●陸自レンジャー教育

①16.9.23~10.8

②16.10.21~11.4

③16.12.2~16

 

質問の映像へのリンク

ニコルソン米軍司令官の発言について(衆院安保委)

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